かぞマインは東武鉄道の子会社、東武ストアが運営する大型店です。東武電車加須駅と一体化した棟となっております。1985年11月22日にオープンし、加須駅利用者や加須市の広域の買い物拠点として重要な役割を果たしてきました。しかし、建屋の老朽化が進んだことなどから、2025年5月31日(土)17:00をもって営業を終了しました。
営業最終日の昼下がり。最後の営業を続ける「かぞマイン」。2025年5月31日にお買い物。
40年間、加須の街とともに歩んできた「かぞマイン」。
東武電車加須駅の2階構内からの「かぞマイン」入口。閉店セール開催中。
改札階である3階からの直結エスカレーターは前回同様、閉め切られていた。階段上の大型広告版「mine」が悲しそうな表情をしている。
営業最終日、賑わう1階食品売場。「本日最終日でーす!」との大きな掛け声がフロアに響き渡る。
対照的に2階フロアはほとんどの商品が売れてしまい、什器が次々と撤去されていた。それでも、割引商品を見て回る買い物客が1人また1人と訪れていた。
3階フロアの100円ショップキャン★ドゥは、もうほとんど商品が残っていない。90%OFFの最終セール。
「かぞマイン」のエスカレーター吹き抜け。大勢の人達が上へ下へとフロアを移動する光景も今日が最後。
1階の駅通路側の出入口は封鎖され、休憩スペースには買い物客からのメッセージが数多く掲示されていた。長年ここで買い物をしていた常連さんたち。いつもここに集まることができて楽しかった。明日からはどうしようか。と...
お別れボードの手作り感が
実に多くのメッセージが掲示されていた。「ありがとう」「寂しい」「ここで働いていた」「学校帰りはいつも立ち寄っていた」などなど...
2階休憩スペース。高校生がクロワッサンを食べながら「オレの青春の場所が」と嘆いていた。
閉店時刻の17時が迫っても、客足が衰えない。買い物客の最後の1人を見送るまで営業を続ける「かぞマイン」。
1階休憩スペースでは、お別れセレモニーの準備が始まった。
店長あいさつまでの時間、間を持たせる店員さん。メッセージの紹介や、「どこから来たの」選手権など。気さくにトークをしていた。1階ファミリーマート部分は、昔はマクドナルドだった時期があったという。
17:20頃に始まった、「かぞマイン」店長によるお別れの挨拶(1回目)。本当に想像を絶する大勢の買い物客が会場に訪れた姿を目の当たりにし、感極まり最初から言葉が出てこない。会場からは大きな声援と拍手。
1回目の挨拶が終わり、深々と頭を下げる店長。大きな拍手がしばらく鳴りやまなかった。労いの言葉も飛び交う会場。
あまりに多くの買い物客が1階食料品売場に残っていたため、17:40頃に始まった2回目の店長挨拶。2度目なので、緊張がほぐれたのか、しっかりとした言葉で買い物客に感謝の言葉を伝えていた。
・営業終了発表は4月1日、エイプリールフールであってほしいとたくさんの声があったこと
・閉店は断腸の思い。店長としてもう少し、何かやれることはなかったのかなという自責の念
・本当に地域の人達に支えられて今まで営業できたことへの感謝
2回目、最後の挨拶が終了し、深々と買い物客に礼をする店長たち。
従業員総出で、店を後にする買い物客を見送る。「かぞマイン」の歴史とともに。
店舗の外で見送る買い物客に深々とおじぎをする「かぞマイン」の店員さんたち。
そして、扉が閉まる。
ゆっくりとシャッターがしまり、買い物客と店員さん、「かぞマイン」との最後のお別れ。そして買い物客からは大きな拍手。
シャッターが降り、姿が見えなくなりそうになると、「かぞマイン」の店長さんが腰を低くして扉に近づき、外にいる人々に手を振る光景。この地域愛。これこそ、「かぞマイン」が築き上げてきた地域との絆の証である。
店舗の最後のシャッターが閉じられる。18:04、「かぞマイン」の灯りは落とされた。
加須市にあった大型商業施設「かぞマイン」が日常から消えた。10年、20年前の光景となる日がくるだろう。しかし、日常の一コマ「かぞマイン」があったことはどうか忘れないでほしい。それだけ、地域に愛されたお店なのだから...
かぞマインは東武電車加須駅と一体化した東武ストアの大型モール。東武ストア直営売り場と専門店からなるテナントで構成され、ミニデパートのようだ。2025年5月18日にお買い物。
改札階直結の、かぞマイン3階へ向かうエスカレーターは稼働をやめてしまったようだ。
東武電車の改札を出て、北口階段を降りると巨大な電光看板があるかぞマイン。
閉店セール開催中。すでに撤退したテナントもあるようだ。
「閉店のお知らせ」。告知日は2025年4月1日となっていた。
1階食料品売場。おなじみのお客さんが訪れている。レジでの清算時に「ここ無くなっちゃうんだね...」「そうなんです。うちも困っているんですよ。車も無いし電車しかなくて。」「これからどこで買い物をしたらいいのか」とのやりとり。地域に根付いた商業施設こその寂しさがある。
2階は東武ストア直営の衣料品売り場と、専門店の衣料品売場どちらも閉店セールを実施していた。東武直営の広い売り場は奥の方が半分、空床になってガランとしていた。
3階は100円ショップキャン★ドゥ。こちらも5月31日閉店。既に空になった棚も目立った。
1階東武ストアの銘店商品も残り少なくなっていた。もう補充は行わないようだ。
1階駅階段側に設置されていた「かぞマイン40年間の歴史」のボード。
2階駅側のスペースに掲示されていた、かぞマインオープン時などの記録写真。
エスカレーターを見下ろす吹き抜け。
閉店までのカウントダウンボード。あと2週間で、かぞマインはその使命を終える。
画像中央は東武ストア、専門店からお客様への感謝メッセージ。画像右は買い物客からかぞマインへのメッセージ。サイト運営者もメッセージを寄せてきた。
「 震災時に福島に寄り添ってくれた 加須市のみなさん そして かぞマインのことは忘れません 」
加須市はこいのぼりの街。こうしたこいのぼりは店内のあちこちを泳いでいた。
かぞマインは東武鉄道の子会社、東武ストアが運営する大型店です。東武電車加須駅と一体化した棟となっております。加須市と言えば東日本大震災時に福島県双葉郡双葉町からの避難者を町長以下約1200人の町民が旧騎西高校に役場機能とともに受け入れ、心をひとつにして寄り添っていただいた土地であり、その地に降り立つのは福島県民のサイト運営者にとっても感慨深いものでありました。2024年12月8日にお買い物。
「東武ストア」のロゴがでかでかと目立つ「かぞマイン」。
東武電車の改札を出た階段踊り場にあるかぞマインの入口。
東武電車の改札階からはエスカレーターが通じており、かぞマインの3階フロアに直通している。
1階はスーパーマーケット東武ストア。
マインならではということではないだろうが、おなじみの銘店コーナーが設けられている。
2階フロアは衣料品。東武ストア直営部分と、専門店としてのテナント部分の売場がある。
3階フロアは100円ショップCan★Do。その他、学習塾などが営業している。
地味な場所に掲示されている「店内ご案内」。ファミリーマートも「かぞマイン」の一部なのね。