岡島百貨店

 

岡島百貨店は甲府市役所のほど近く、低階層が商業エリア、上層が居住エリアの複合施設ココリの地階、1階、2階で営業しております。岡島百貨店は1843年に茶業及び呉服の扱いを始めたのが起こりで、1988年11月には32,044㎡の売場面積をもつ大型百貨店として甲府市の中心市街地を牽引してきました。一方、ココリは甲府市中心市街地の再開発施設として建設されましたが、下層部の商業エリアのテナントの決定遅れや相次ぐ撤退、ご多聞に漏れずの核テナントの撤退など空き床が目立つ状態となっておりました。そんななか、岡島百貨店の旧店舗が耐震性の問題から何らかの対処の必要に迫られることになり、岡島百貨店はココリへの移転を決定。既に営業しているココリ内の商業テナントとの調整などを経て一定のフロアを確保し、居抜きの形で2023年3月3日にリニューアルオープンを果たしました。

 

岡島百貨店オリオン通り口。こちらには岡島の暖簾が掲げられている。2025年9月28日にお買い物。

 

午前10時開店の岡島百貨店。紅梅北入口の様子。開店とともに次々とたくさんの買い物客が岡島百貨店へと入っていく。

 

1階は服飾雑貨のフロア。旧店舗から売場面積が7分の1になったが、コスメの売場面積がかなり広く、他の地方百貨店と全く遜色のない煌びやかな空間となっている。

 

2階はライフスタイルのフロア。ブランドブティックやリビング用品、商品券カウンターなどが並ぶ。パスタを盛りつけるお皿が欲しいなと食器を見ていたら、好適品をお勧めしてきた店員さん。なんと福島市にゆかりのある方で、長崎屋福島店や中合デパート、うすい百貨店の話題で話に花を咲かせた。最近の百貨店事情などもいろいろお話しいただけて、とても有意義な時間を過ごすことができた。地方百貨店にとって苦しい時代が続くが、こうした温かい店員さんと買い物客の会話が続くこうした商文化はいつまでも残したいものだと改めて強く思った。

 

地階は食品のフロア、全国銘店や地元名産品などが並ぶ。ドリンクコーナーやスーパーマーケットも地階。チョコレートのデメルの売場があり驚き! 岡島百貨店の各フロアとも新築を思わせるような光沢ある空間で、スズラン高崎店新店舗を連想するような百貨店であった。

 

旧店舗は取り壊され、旧岡島百貨店の名残を示すのは岡島第二駐車場。周辺にも岡島駐車場がある。ココリ駐車場は混雑が予想されるため、できるだけ岡島駐車場の利用を呼び掛けており、岡島駐車場で受けられる特典(LINEお友達サービス、オカジマカード提示サービス)はココリ駐車場では受けられない。JR甲府駅からも徒歩圏内で歩いて向かうのがノーマルなのだが、サイト運営者歩く気力なく駅前の山梨交通の案内所に入って「岡島百貨店にバスで行きたいのですが」と尋ねたら、バス停にして1つか2つであることと、案内所から乗り場である1番乗り場までの歩く道のりを考えると、岡島百貨店までバスに乗らずに歩くようにと強く勧められた。。。

なお旧店舗は取り壊されたが、建設費の高騰により元の計画だったマンション建設のメドが立たなくなっている(壊すだけ壊して、あと建てられなくなっている状態ってどこかで聞いたような)。